熊猫道中日記 成都編 2015.3
○ 序章 現在、日本のパンダがいる場所は、神戸の王子動物園、和歌山のアドベンチャーワールド、東京の上野動物園、の3ヶ所。それ以外にも世界に目を向けてみると、たくさんいるのだろう。北京と台湾で見たことがある。それでも、パンダの聖地といえば中国の奥地。調べてみると成都に成都大熊猫繁殖研究基地がある。 同様に行ってみたいと、後に続くパンダ好きの方のために足跡を(時間と共に事情は変わっていくかもしれないけど)、何かの足しにしてもらえたら幸い。 ちなみに英語は中学生レベル。単語英語しかしゃべれず。中国語も多少は勉強したけどとても話せるとは言えない。こちらは小学生レベル。 ○ 出発するまで 東南アジアの出張から帰ってきて、強く思うようになった。それまで海外といえば旅行代理店に任せっきりだったのだけど、そのときに初めてホテルをネットで調べて自分で手配することになった。その際、自分でも予約だけでも行けるものだと、妙な自信が付いてしまった。これは海外でも一人でも行けるのではないかと根拠のない自信を。 まず始めに、上海までの航空機の予約をしてみる。あまり航空便はないが予算重視でLCCを利用した。これは航空会社のサイトで簡単に買えた。しかもLCCだったので行きの運賃が500円。日本−上海便の往復が17,640円で買えた(サーチャージ料が高い)。金土日の2泊3日。 次に、上海−成都便の手配だが、数あるサイトから「Ctrip」というサイトを利用してみる。連動して複数の航空会社の比較が一目でわかるところが気に入った。しかし本当に大丈夫なのだろうかと不安がつきまとう。しばらく何週間か様子を見てみると航空運賃が若干値段が上がってきている。早い方がいいのではと、思い切って予約してみる。成都→上海が523元(1元=約19円)、上海→成都が1,234元だった。 ホテルは「楽天トラベル」を利用した。検索も日本と同じように行える。予算もないので立地が良くて安めホテルを探してみる。こちらの予約は日本のホテルを取るのと差がない。簡単にできた。 すると予約した直後(真夜中0時は過ぎ)に携帯電話が鳴った。電話の相手は英語。何を言っているのか、さっぱりわからない。しかもこのとき、二つの予約を終えたばかりで、この時はホテルからの電話だと思っていた。翌日になって、航空機の方が予約済みになっていなかった。翻訳サイトでその旨を伝えるメールを打ってみると、すぐに電話がかかってきた。今度は日本語だった。あなたのクレジットカードは使えないと言う(先の出張で使いすぎていたため?)。結局、別のカードの番号で予約すると今度はすんなりとできた。うーん、でもこれがカード詐欺なら完全にやられているなと、やや不安を覚える。
○ 一日目 いよいよ出発当日。 LCCに乗るのは初めてだったが、不自由はなかった。アナウンスが日本語もあり、また周りも日本人が多いので安心もあった。このときまでは。 上海の空港に到着した。よくわからないままに人の流れに付いていく。搭乗手続きが混んでいる。中に日本人の姿もあるが、外国人が圧倒的に多い。完全にアウェー。次の便に間に合うのだろうかと、なかなか進まない列にやきもきする。空港でWi-Fiが使えると聞いていたが、全然つながらない(ちなみiphone)。Freeらしき表示が出るが、中国語、英語の意味が理解できずになぜか繋がらず。ハラハラしながら結局40分以上かかった。すぐに国内線のカウンターへと向かう。すでに予定のフライトの60分前だった。 何とか手続きを済ませて成都行きに乗り込む。16:30発→20:00着。成都に着いたら真っ暗だろうなと不安に駆られながら、中国語の会話本とにらめっこ。そのうち、機内食のアナウンスがありスチュワーデスさんが食事を運んできた。例のどっちにしますか。というやつだ。しかし私の英語は全く通じない。隣に座っていたインド人が通訳してくれた。彼はきっとこういいたいんだろうと。インド人のスージ(と聞こえた)。私よりも若い。仕事で成都にきて数年になるという。空港から降りて更に一時間バスに乗るという。会話は途切れ途切れでスージさんが合わせてくれる。しかし英語がなかなか出ない。到着間際の最後に何色のタクシーが安全ですかと尋ねると、全部安全だと答えてくれた。 外は真っ暗だった。とりあえず中国のお金を持っていないので換金する。5,000円で181元だった。1円27元。かなりひどい。空港の外に出てみると、案の定、客引きに話しかけられる。ホテルの場所を言うと180元だという。事前に調べていた金額と3倍違う。完全にぼったくり。空港から出て右手に歩いていくと正規のタクシー乗り場があった。乗ったタクシーは不安を覚えるほどにボロい。空港から出て街中へと入っていくが、ホテルの場所がわからない。都市部は賽の目のように整備されているので通りさえ分かればあとは順番に建物が並んでいる。ここで間違いないという場所で下ろされるが、とてもホテルには見えなかった。ちなみにタクシー代は60元だった。下ろされたのが建物の裏だったらしく、表に回るとネットで見た通りのホテルでほっとした。 早速、ホテルのチェックインを行う。英語だった。ここでもカードが使えないと言われる。仕方なく換金して現金で支払う。会計が済ませると、予定よりも多く取られている。理由を聞くが、相手の言う「ディポジット」の意味がわからない。もっていた会話本の中からホテルの従業員が単語を見つけてくれてようやく意味がわかった。前金のことだった。明日のチェックアウトのときに返すと言う。ホテルは329元だった。 ホテル周りを探索してみる。時間も遅いためか、あまり人の行き来はない。小さな商店街が並んでおり、スーパーみたいなところでビールを買った。それから露天で売っている果物(?)を買ってみた。見た目は栗なのに食べてみると味の薄い梨だった。 12:30 国内某空港発 14:30 上海着 15:00 入国手続き 15:30 搭乗手続き 16:30 上海発 20:00 成都着 21:00 ホテル着 ○ 二日目 タクシーに乗り、いよいよ本命の「成都大熊猫繁殖研究基地」へ。 入場料は56元だった。オープンしているものの、あまり人影はない。しかし施設内を歩けど歩けど、どこにもパンダの姿がない。飼育員らしき人たちが掃除をしている。早過ぎだったのだろうか。 だいぶ歩いてからようやく一頭目と出会う。大人のパンダ。次に見つけたのは、5頭のパンダが戯れるゾーンだった。こんなに大人のパンダが一度に集う場面は日本にはない。ここまで来た甲斐があった。とりあえず施設内を一周してみる。 子供パンダのゾーンにたどり着いた。ここには子供何匹いるんだというくらいたくさんいる。しかも木登りしている。動いているので見てても飽きない。とりあえず一周してみる。
一見閉めているのかなと思う建物にも裏側に回り道があって、至る所にパンダがいる。
さすがは本場。パンダだらけ。徐々に人が増えてきた。最初に見たパンダがたくさんいた場所にも人だかりができている。最後にもう一度だけ子供パンダを見に行こう。大人パンダは寝ているか、寝転がって笹を食べているだけだし。
早目に空港に向けて出発した。外に出るとタクシーの客引きがかなり多い。それは避けて少し離れた場所のタクシーを拾った。空港へ向かう市内の道が混んでいる。運転手から話しかけられ「ジーディエン」という単語だけ聞き取れた。どうやら飛行機の出発時間を気にしてくれているらしい。 支払いしようとすると100元札の受け取りを断られた。よく見ると端のところがほんの少しだけ破れている。端っこがほんのちょっとだけ。空港の昼食の支払いにも出してみたが、同様に破れているからと拒否された。 機内では、医療関係の勉強をしているという女子大学生と隣になった。メガネをかけた細身の19歳。見た目より幼く見える。言葉が不自由でも伝えたいことは何となく伝わるものだ。 次の日のフライトが朝早いので、寝るだけという感覚で空港近くのホテルを予約していた。ここではカードが使えた。上海エアーラインホテル5,834円。疲れた。 8:00 ホテル発 9:00 動物園着 13:00 動物園発 14:00 成都空港着 15:30 成都発 18:00 上海着 19:00 ホテル着 ○ 三日目 あとは空港まで行って帰るだけ。ホテルにいてもすることがないので早めに空港へ。ホテルから空港行きのバスが無料で出ている。 6:00 ホテル発 6:30 上海空港着 9:00 上海発 12:00 国内某空港着 ○ 終章 飛行機を降りてから手続きすることができた。最後に荷物検査に出会う。完全に疑われて背負っていたリュックの荷物を広げられる。この旅で一番不快な思いをした。まさか最後の最後に、日本でこんな目に合うなんて。 ○ 持って行ったらいいと思うもの @ 行き先(ホテルとか空港とか)を紙(英語、現地の言葉)に打ち出して持っていくこと。わからなければ相手に見せればいい。 A 中国語の会話本。ポケットに入るサイズで、できれば英語も併記されているもの。 B 携帯電話とWi-Fi。確実に繋がるなら別だが、できれば異国で繋がるWi-Fiの接続機器を(レンタルできる)。現在地もわかるし、翻訳ソフトも仕えるし、精神的にも安心。タクシーの運転手でも結構わからないことがある。 |